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365日のストーリー

忘れたくないあの1ページ

「迷った先にも出口あり」

 

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うまくいかないことが重なったとき。

 

 

ピンチ。究極のピンチ。

後ろには炎、目の前は崖。

さぁ、どうする。

 

 

 

「ピンチはチャンス」

 

 

言い出した人すごいよ、尊敬だよ。

前向きどころか上向いちゃってるよ。

これのどこがチャンスなんだ。

ピンチはピンチだ。

俺は、全くそんな風には考えられない。

 

 

 

 

追い込まれたらとことん縮こまる。

部屋の隅で体育座り

...まではいかないけど、

燃え尽きそうなろうそくみたいに、

どんどん小さくなってく。

 

いっそのこと、誰かこの炎を

吹き消してほしいくらいだ。

 

一人じゃダメな人間は、

人に頼ることしかできない。

 

 

携帯画面を見つめ、電話をかけた。 

 

 

「もしもし、翔くんどうしたの?」

 

 

「いや、ごめん。

ちょっと千春と話したい気分でさ」

 

 

「お、なんかあった時に

話してくれるのが私ってのは嬉しいね!

いつものカフェに行けばいい?」

 

「ありがとう、待ってる」

 

 

”カフェ”と呼ばれるお店が

こんなにも増えたのは、

それだけ話をしたい人たちが

たくさんいるからなのか。

 

一杯の飲み物を買って、

ホッと落ち着けるこの空間を、

みんなが欲しているからなのか。

 

無くなってほしくない。

自分にとっても必要な場所。

 

せかせかと足早な毎日から

そっと抜け出せる、隠れ家のような場所。

 

 

 

「ピンチはチャンスって言うけどさ、

まっっったく意味がわからなくて

 

 

「うーん、なるほどね…

 

 

「まぁ、意味が知りたいんじゃなくて、

乗り越えたいんだ、今の状況を。

だけど、色々考え込んじゃって…」

 

 

「うん、でもやっぱり

ピンチはチャンスなんじゃないかな?」

  

 

「千春なら、そう言うと思ったよ。

ずばり、その心は?」

 

 

「ピンチは、やらなきゃいけない

じゃなくて、もうやるしかなくなる。

いつの間にか現状に満足して、

それ以上の成長を止めちゃってる

自分がいたとしたら、

追い込まれたときこそチャンスだよ」

 

 

「でもピンチって、

簡単に乗り越えられないから

ピンチなんだよな」

 

 

「ピンチだから、もうどうしようも

できないから、こんな苦しい思いを

するくらいなら辞めちゃおう

って思うなら、そこまでなんだよ、きっと。

ここで自分が試されてる。

そういう意味で、成長のチャンスだと思うんだ」

 

 

「こっから大逆転...

なんかできっかな」

 

 

「できるよ、こっからだよ。

簡単に投げ出せるようなことじゃ

ないんでしょ?

だから今まで頑張ってきたんだしょ?

大丈夫。必ずひっくり返せるよ」

 

 

 

怖いことなんか何もない。

どうしたらいいか…なんて悩むヒマもない。

 

 

 

 

やるしかないから、強くなれる。

 

 

 

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